ひとりで旅立つということ

昨日ニュースで伝えられた元フジテレビアナウンサーでタレントの有賀さつきさんの死に、ショックを受けています。

 

複数のネットニュースによると、自らの死期を知り、仕事も資産も年内で整理して、家族がいないときにひっそり亡くなり、その病名については本人の固い意思により、医師から親族に告げられなかったとのこと。

 

女子アナブームのさきがけで、当時(バブル期)の花束によく使われたガーベラのような、華があって、明るい人の印象。

昨年からの激やせを心配する声には「ダイエットに成功した」と答え、カツラには「便利ですよ~」と答え、あとで考えると、ガンでやせ細り、抗がん剤で髪の毛が抜けたとしか考えられませんが、朽ちる姿を見られることなく、ひとりで旅立ったということですね。

 

50代なんてまだ終活を始めるには早いと思っていても、統計上日本人の2人に1人はがんにかかっているのですから、準備の時間が残されているのなら、現役世代の終盤としてはむしろ適齢期なのでしょう。

 

ありのままを周りに公表して人に囲まれて過ごすか、持ち続けてほしい印象を残したまま、去り際を見せないことをひとりで決意するか。

有賀さんの場合、本人が望めば大切な人たちに囲まれて最期を過ごすこともできたはずで、孤独死ではありませんが、あえてひとりの旅立ちを選んだことが衝撃でした。

 

私ならどうするか。

大切な人たちに囲まれて…はなさそう。かといってひとりの旅立ちは悲しい。

暗くならず、無理して明るくふるまうこともせず、最期まで飄々としていたいので、とりあえず黙って身辺整理はするかなと思います。

 

ということで・・・

「飄々と去る」が私の理想の最期です。